Xperia 1を分解し、指紋センサーを交換修理してみる 後半

PC・スマホ関係

前回の投稿で、Xperia 1の裏蓋を開けて、指紋センサーを差し替えてみました。
引き続き、指紋センサーの交換を行います。

3行まとめ

  • 指紋センサーを交換するためには、結構分解する必要がある
  • ネジが3種類あり、数も多いため、どこにどのネジが刺さっていたか忘れないように
  • 指紋認証はやっぱり便利

分解する前に、SIM/SDカードスロットを外す

前回は指紋センサーのフレキを外しました。
さらに分解を進める前に、SIM/SDカードのスロットを外します。結構忘れがちで、外さずに分解していくと、スロットがひっかかって外れない部分が出てきます。

忘れがちなSIM/SDカードスロットをはずす

ネジを外し分解していく

いよいよネジをはずして分解して行きます。まずは上部のカバーの部分を外すため、いくつかネジを外します。

ネジを外すと、カバーが外れます。
ツメに引っかかってる部分があるため、外すには少しねじったり力を入れる必要があります。

ここで一旦、バッテリーのフレキを外します。バッテリーがつながったまま分解するのは、ショートなどの故障を起こしやすいですからね。
以下の赤枠で囲ったフレキを外します。

続いて、下部のカバーを外します。
こちらもいくつかネジを外す必要があります。

ネジを外すと、カバーを外せると思います。

ネジ外しは一旦ここまでです。

ちなみにネジは3種類あります。黒い短いネジと、銀の微妙に長さが違うネジが2種類の、3種類になります。

後で正しい位置にネジを戻す必要がありますので、どこにどのネジが刺さっているか、忘れないようにしましょう。

私の場合は、電子メモパッドに落書きみたいな感じでメモしました。こんな程度で十分です。
黒塗りの箇所は黒いネジで、矢印が書いてある箇所は銀の長いネジです。それ以外が銀の短いネジです。

フレキ/ケーブルを外し、メイン基板を外す

カバーが外れたので、メイン基板が見えてきました。
メイン基板にもいくつかフレキなどがつながっているので、外していきます。
まずは、ディスプレイのフレキ・チャージャーのフレキ・バイブ用ケーブル?を外します。以下の赤枠の3か所です。

続いて、上部のフレキとケーブルも外します。

最後に、正面カメラ用のフレキを外します。

ここまで外すと、メイン基板を外す準備ができました。
メイン基板は裏に接着部分があるようで、外すのに少し力が必要です。
また、もしSIM/SDカードスロットを外し忘れると、メイン基板を外す際にひっかかって外れないため、ここも注意が必要です。

バッテリーを外す

続いて、バッテリーを外します。
バッテリーは裏側に両面テープが貼ってあり、固定されています。
バッテリーの上下に2本ずつ、両面テープをはずすための余りのような部分があります。これを引っ張って取ります。
ただ、非常に伸びて千切れやすいテープになっていますので、まっすぐ引っ張ると千切れやすいです。
根本から引っ張るようにするか、まっすぐ引っ張るのではなく、横に引っ張ると千切れにくいようです。
(私は片方をちぎってしまったので、外すのがとても大変でした・・・)

両面テープを外すと、バッテリーが外れます。

指紋センサー手前のカバーを外す

バッテリーが外れたら、ボタンと指紋センサーが並んでいる側にあるカバーを外します。
細いケーブルが這ってる部分です。
4本のネジで留められているので、ネジを外し、持ち上げると外れます。
ケーブルを外してしまえば、カバーを外せますので、邪魔だと思う方は外してもよいと思います。

カバーを外すと、指紋センサーの差し込み部分や、ボタン近くの金具が見えます。
ボタン近くの金具は、外れると取り付けが難しいため、外さないように注意下さい。

指紋センサーを取り外す

いよいよ指紋センサーを取り外します。

指紋センサーは、閂(かんぬき)のようなもので固定されていますので、まずはこれを外します。
左の図の赤枠で囲った部分が、閂が刺さっている部分です。これを持ち上げて外します。

この部分を拡大した写真が右です。赤枠で囲った部分は、閂に一部くぼんでいる箇所があります。
私はここに極小のマイナスドライバを差し込み、無理やり引き抜きました。

左の写真は、閂が半分刺さっている状態の写真です。このように単純に上に持ち上げると外れます。
右の写真は、閂だけを撮った写真です。こんな形ですね。

閂が外れたら、いよいよ指紋センサーを外します。
内側から外側に指紋センサーを押し出すと外れると思います。

ここまできたら、あとは分解した時と逆の手順で取り付けを行います。

接着シールで背面カバーを接着する

一通り部品を元に戻したら、最後に背面カバーを新しい接着シールで接着します。
今回用意したシールはこちらです。

https://item.rakuten.co.jp/alzey/100778/?s-id=ph_pc_itemname

また、この作業をするにあたって、参考にしたサイトはこちらです。
我らがiFixitですね。

iPhoneディスプレイ用接着剤の交換
このガイドを使用して、修理終了後のiPhoneディスプレイの下に交換用接着剤を正しく取り付けましょう。接着剤を交換するとiPhoneの防水機能を保つことができます。プレカットの接着タブは大変切断しやすく正しい方法で使用しなければ簡単にダメー...

まずは接着面をキレイにします。
眼鏡拭きにアルコールをつけて、接着面をよく拭きました。参考にしたサイトに書かれている通り、往復するのではなく、一方方向に拭くようにしました。

続いて、大きなカバーシールを剥がしながら、スマホ側に貼っていきます。
ズレないように注意しながら貼っていきましょう。

この時点ではまだ、片側はカバーシールが貼られている状態です。
この状態のまま、プラの工具でしっかり押し込みます。

そして、残っているカバーシールを剥がします。
接着シールが剝がれないように注意下さい。

最後に背面カバーを貼り付けます。
参考サイトでは、コインを置いて本を載せるという手順でしたが、そんなに大量の同じコインを持っていませんので、普通に指で押さえつけていきました。

これで背面カバーが接着でき、元通りになりました。

まとめ

ということで、Xperia 1を分解して、指紋センサーの交換の手順をまとめました。
細かい作業が多いので、ちょっとハードルは高いと思いますが、我こそはという方はチャレンジしてみてください。
指紋認証はいろいろなアプリが対応していることもあり、使えないととても不便だと思います。そのため、試す価値はあると思います。

初めて分解したときは、指紋センサーを外す方法がわからず、とても悔しい思いをしました。その後、指紋センサーの形状と閂が刺さっている部分を見ながら、この構造になっていると予想して、実際に外せたときはかなり興奮しました。

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