メーカー製PCのWindows11 HomeをProに切り替えるため、DSP版Windows7 Proのライセンスを使う

PC・スマホ関係

PCの買い替え用に購入したLenovo m75t Mini-Tower Gen2を、デフォルトで入っているWindows11 HomeからProに切り替えました。

元々使っていたPCは、DSP版Windows7 ProからWindows10 Proに無償アップグレードしていたので、このライセンスを使うつもりでした。ところが、購入したWindows11 Home上でこのライセンスを使ってProにアップグレードすることができず、四苦八苦したので手順をまとめました。

既にWindows10/11 Proを使っている方が、PCの乗り換え用にOEM版Windows Homeが入っているPCを買って、買ったPCに対してWindows Proのライセンスを移したい、というケースになります。

3行まとめ

  • 元々入っているWindows11 Homeのままではダメで、OSの再インストールが必要
  • Windows11のインストールUSBメディアを作り、Proがインストールされるように細工する
  • 元のPCでマイクロソフトアカウントに紐づけると、新しいPCでも簡単にProに移行できる

大まかな流れ

ざっくり流れを説明すると以下になります。

  1. 旧PCのWindowsライセンスを、マイクロソフトアカウントに紐づける
  2. Windows11のインストール用USBメモリを作る
  3. 作成したUSBメモリに、Pro版がインストールされるような細工をする
  4. 普通にWindowsをインストールし、マイクロソフトアカウントでログインする
  5. Windowsライセンスを、旧PCで使っていたライセンスに切り替える

ポイントは3です。
これを行わないと、Windowsの再インストールした際に、新PCに入っているHomeのライセンスが影響して、自動的にHomeになってしまうようです。また、その状態だと旧PCのWindowsライセンスを使えませんでした。

旧PCのWindowsライセンスを、マイクロソフトアカウントに紐づける

旧PCを立ち上げ、アカウントを確認します。
「設定」アプリを開き、「アカウント」を選びます。

ユーザーの情報が左のように「ローカルアカウント」となっている場合、マイクロソフトアカウントに切り替えます。
右のように、名前とメールアドレスのようになっていれば、マイクロソフトアカウントでログインできています。

ライセンスの状態を確認します。
「設定」の「更新とセキュリティ」を開き、「ライセンス認証」を選びます。
ライセンス認証の説明に「Microsoftアカウントにリンクされた」と書かれていれば、現在のWindowsライセンスがMicrosoftアカウントに紐づいていますので、OKです。

Windows11のインストール用USBメモリを作る

Microsoftの公式サイトから、Windows11のインストール用USBメモリを作るアプリをダウンロードします。
以下のサイトを開き、「Windows 11 のインストール メディアを作成する」の「今すぐダウンロード」を選びます。

メディア作成用のアプリがダウンロードされると思いますので、USBメモリ(8GB以上必要)をパソコンに刺し、アプリを立ち上げます。
あとは画面の指示に従えば、インストールメディアができます。

作成したUSBメモリに、Pro版がインストールされるような細工をする

作成したUSBメモリを改めてPCに接続します。
このような中身になっていると思います。この中の「sources」フォルダを開きます。

このフォルダの中に、「PID.txt」という名前でテキストファイルを作成します。

テキストファイルの中身を以下にします。
[PID]
Value=VK7JG-NPHTM-C97JM-9MPGT-3V66T

ファイルを閉じます。細工は以上になりますので、USBメモリは抜いてOKです。

【簡単に解説】
このファイルを作ることによって、強制的にWindows11 Proをインストールできるようになります。

ファイルに書かれている 5×5の文字列は、いわゆるプロダクトキーになります。
Windowsは昔はプロダクトキーでライセンスを管理していましたが、現在はデジタルライセンスで管理しているため、プロダクトキーはエディション毎に固定の値を使っているようです。
そして、この書いたプロダクトキーは、Windows11 Pro用のプロダクトキーです。

普通にWindowsをインストールし、Microsoftアカウントでログインする

普通にUSBメモリからWindowsをクリーンインストールします。
インストール後、旧PCで紐づけたMicrosoftアカウントでログインします。

Windowsライセンスを、旧PCで使っていたライセンスに切り替える

「設定」アプリを開き、「システム」から「ライセンス認証」を選びます。

画面を見ると、Windows11 Proになっていると思いますが、認証されていない状態だと思います。
また、HomeエディションではライセンスがあるがProエディションではライセンスが無いという趣旨の文言が書かれていると思います。(ここのSSを取り忘れてしまった・・・)

トラブルシューティングを選び、完了すると以下のダイアログが出てくると思います。

ここで、「このデバイス上でハードウェアを最近変更しました」を選びます。
すると、Microsoftアカウントに紐づいたWindowsのライセンス一覧が出てくると思いますので、その中から旧PCで使っていたライセンスを選びます。

これで、Windows11 Proのライセンスがアクティブになるはずです。

まとめ

メーカー製パソコンなど、OEM版のWindows Homeでライセンス認証されているパソコンに、DSP版のProでライセンス認証する方法を記載しました。

通常通りWindowsのクリーンインストールすると、OEM版のWindows Homeが認証されていた情報を元にHomeエディションがインストールされてしまうため、Proのライセンスが通らない状況になってしまうようです。
そのため、記載した手順では強制的にProをインストールすることで、その問題を回避しています。

私のググり方が悪かったのか、なかなかこの手順を見つけることができなかったので、これでインストールできる人が増えると幸いです。

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コメント

  1. 風来忘 より:

    有り難うございました。
    Win8Proの廃棄処分予定で5年以上仮眠のPCが役立ちました。
    年金暮らしの老爺でも分かる解説で、購入2週間のLenovo ideapad をProで認証です。

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